ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「ふたりで行くよ」その75

夫婦の危機
とまで行かないし
倦怠期でもないし
何となく
話さなくなって
時間が過ぎていきました。

別に話さなければ
話さないで
すまされるようになると
「それもいいか」と
妥協するように
なるのです。

そうして
ますます
会話がなくなり
朝の挨拶
「行ってきます」などの挨拶
「お風呂 それともご飯」のような
どうしても
聞かないといけないようなことに
なってしまいました。

赤ちゃんだけが
ふたりを
繋ぐものになって
しまうのではないかと
千香も
正弥も
思ってしまいました。

普通の夫婦は
このまま時間が
過ぎていくのですが
正弥と
千香は
違ったのです。

ふたりは
会話のない
毎日が
何となくつまんなく
何となく
欲求不満で
何となく
困ったことと
思うようになりました。