つまらない会話ができるのが 夫婦なんだと ふたりは 思うようになりました。 1年間の長い 産休も終わって 働き始めました。 もちろん 正弥の協力も あって当たり前のです。 正弥も 相当 協力しました。 協力した分 家での 意見は 通ったかというと そんなことは少なかったのです。 でも 千香が いろんな事を考えて 譲ることは 多くありました。 その甲斐あって ふたりの仲は 変わらず 仲がよかったのです。 そして時間が過ぎ 年月が過ぎ 千香は 相当腕の良い 医師として 有名になったのです。 東京の 有名な病院から 破格のお給料で 招聘されたのです。 単刀直入に 正弥に 言うべきかどうか 迷いました。 行きたいけど 単身赴任できないし 正弥に 転職してもらわないといけないし 迷ったのです。