冴子が 見合いを代わってくれると 言ってくれたことに 順子は 電流が流れるように 全身にバシッと 衝撃を 感じました。 嬉しくて 少し躊躇しましたが 次の瞬間 「ありがとう」と 高揚した声で 冴子に言ってました。 冴子は ちょっと言ってみただけなのに そんなに喜んで 言われると 本当にそうするしかなくなってしまいました。 冴子: 順子 野村さんのこと好きなの どこで会ったのよ そんな人がいたって私に話さなかったじゃないの。 順子: ごめんなさい ありがとう 野村さんとは 会ったことはないけど 見ただけだけど どう言ったらいいのかな 冴子: 会ったことないのに なぜ好きになったの わからないな でも良いわ 順子とは親友だし 私は野村さんのことは何にも知らないんだから 明日課長に言ってみるわ 順子も来なくてはいけないよ 順子: ありがとう 本当にありがとう 本当に本当に 冴子: そんなに言ってくらなくても良いのよ 順子; でも 本当にありがとう 冴子: まだ言うの 順子は よかったと 心の底から 思っていました。