ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「突然30年前に戻った順子の場合」その29

順子は
野村が
前の世界の記憶が
あるのかどうか
疑いました。

でも本当のことを
結局は言えずに
ごまかす方をとりました。

順子:
野村さん
そんなことないですよ
私は高校まで
福井にいて
今の工場に就職して
初めて来たんです。

野村さん
色々と話してくれたから
野村さんは
話したことを
忘れたんですよ

野村:
そうかな

順子:
そうですよ
それしかないでしょ
初めてあった人だから
聞いた方は
良く覚えているんです。

野村:
話したかな

そんなことを
その日は
ズーッと話していました。

順子は
本当のことを
言うべきかどうか迷いつつ
ごまかし続けました。

野村は
疑いが解けることはなかったけれども
一応納得しました。

野村は
些細なことに
気が付く
几帳面なタイプだったのです。



そして結婚式の日が来ました