ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「突然30年前に戻った順子の場合」その41

野村は
健康診断で
胃カメラを
使うことになりました。

前日から絶食して
病院で診てもらいました。
胃カメラはちょっと苦しかったけど
野村は
順子の心配がなくなって
安心するためには良いと
考えていました。

「癌なんてなっていないよ」と
考えていたのです。

順子と下の子供も
付き添ってきていました。

一週間心配そうに
結果を待っていた順子の元に
手紙が病院から来ました。

宛名は
野村になっていましたが
事前に封を開けても良いと言うことに
なっていたので
封を
恐る恐る
開けてみました。

結果は
「異常なし」でした。

順子は安心と
心配が
交錯しました。

「野村はもう
癌にならないのだろうか
それとも
あまりにも早期なんで
発見されないのだろうか。」
と考えました。

この結果は
すぐに野村に
電話で伝えました。

野村は
「だから杞憂と言ったんだ」
と笑いながら
言っていました。

野村も
ホッとしたんでしょう。

順子は
一安心ですが
この先どの様にすればいいのか
考えました。

手遅れにならないためには
六ヶ月おきに
胃カメラをすれば
良いのですが
そんな頻繁に
野村はしてくれないだろうし
どうすればいいのか
やっぱり話す方が良いのか
考えあぐねていました。