ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「大切な彼女は突然に」その13

由美子は
いつも
食事は
ゆっくりです。

両親が
食事は
ゆっくりと
食べるように
指導していたためでもありました。

由美子は
ゆっくり食事をしていると
大学の授業が
終わったのか
ドッと
学生がやってきて
みるみるうちに
席は
一杯になりました。

4人掛けの
テーブルに
最初筋向かいに女性が
次に隣に女性が
そして
向かいに男性が
トレーを持って
座りました。

由美子は
窓の外を
見ていたので
どんな人が
座ったかは
わかりませんでした。

なにげに
目を
正面に移すと
男性が
食事をしていて
目と目があって
思わず
「アッ」と
小声で
言ってしまいました。

例の男性だったのです。

男性の方も
わかったのか
同じように
驚いた様子でした。

由美子は
少し汗が出ました。

窓の外をみて
やり過ごそうとしました。

しかし
男性が
声を掛けてきたのです。