上羽は その意地あるそうな その質問に 速攻で 答えました。 上羽: 好きに決まっているじゃないですか 付き合っているのに そんな事聞くなんて もうすこし ロマンティックな 場所を用意して プロポーズしようと思っているんですよ (えっ 私たちが 付き合っている! そんなバカな 何を言っているのか プロポーズは 絶対にあり得ない 独りよがりの塊か) 由美子: 私たちは 付き合っていません。 それに 私は あなたのことを 好きでもありませんし 第一 あなたのことを 何も知りませんし と言ったところで 映画の 予告編が始まり 話ができなくなりました。 ふたりは 何も言わずに ポップコーンを食べて コーラを飲んで 映画を 見続けました。 映画タイタニックは 突然恋に落ちたふたりが また突然 ひとりが 死んで 引き裂かれるという 内容です。 そんなに突然 好き合うなんて あり得ないと 由美子は 考えていました。 上羽の方は ありぐちな話だと 考えていたようです。 映画の エンドロールが流れて 明るくなって ふたりは 顔を会わすと ふたりとも 涙目でした。