ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「大切な彼女は突然に」その29

わりと大きめの声で
「おはよう
大場さん」と
上羽は
挨拶してきました。

由美子:
おはようございます。
今日はよろしくお願いします。

上羽:
いいえ
なぜ大学なんですか

由美子:
大学を
よく知りたくて

上羽:
大学好きなんですか

由美子:
興味があるのです

上羽:
大学行きたいんですか

由美子:
できれば
でもダメですよね

上羽:
そんな事ないと思いますよ
大場さんは
私より
頭いいし

由美子:
そんな事ないです

上羽:
それなら
大学行けば

由美子:
無理なんです

学費が
続かないんです

先立つものがないと
大学には行けません。

大学は
諦めます。

でも
今日は
大学に行きたいなと
思うんです。

上羽:
簡単に言って
すみません。

少し深刻になったふたりは
満員電車に乗って
大学へ向かいました。

大学に着くと
活き活きした
空間が
ふたりを
包み始めて
前向きな気持ちになってきました。