ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「大切な彼女は突然に」その53

「大場さんは
交通事故に遭われて
病院に搬送されました」と
電話から
伝わってきました。

母親は
オレオレ詐欺の
一種かと
思いました。

しかし
電話は
「駅前の病院です。
経った今
搬送されました」と続き
これは本当だと思ったのです

目の前で
救急車が
サイレンを鳴らして
病院に入って
きていたからです。

電話を
受けて
すぐに目の前の
病院に行きました。

受付で
救急車で運ばれた
母親だというと
処置室の方へ
案内されました。

医師と
看護婦
救急隊員
それに警察官が
遠巻きにしている
ベッドの上に
横たわっている
女性がいました。

警察官が
近づいてきて
「大場由美子さんの
お母さんですか

大場さんは
ひき逃げに
遭われました。

逃走車は
現在
捜査中です」
といったのです。

ベッドの女性は
遠目だったので
母親には
由美子かどうかわかりません。

警察や
消防隊員は
学生証で
氏名を
確認したらしいのですが
母親には
間違っていて欲しいと
願うばかりです。

その時
母親は
連絡しなければならないことに
気が付きました。

まず
夫に電話をして
その次に
上羽に
電話をしました。

母親は
こんなことを
上羽に電話しようとは
夢にも思いませんでした。

上羽の電話は
勤務中なので
留守電になっていました。

「由美子が
交通事故に遭って
駅前の病院に
入院している」とだけ
言うのが
精一杯でした。