ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「大切な彼女は突然に」その57

女性の
住職さんがおいでになって
お経を唱えた後
ちょっとだけ
法話がありました。

「人は
死んだら
往生即成仏
光となって
現世を
守っている」というものでした。

上羽は
由美子さんなら
きっと
守っているかも知れないと
思いました。

住職さんが帰ると
由美子の兄の
妻と子供
上羽の両親と
兄弟の家族が
やって来ました。

大人は
おとなしくしていましたが
小さい子供たちは
叔母さんが
亡くなったと言うことが
実感としてなかったのかも知れないし
はしゃいではいけないと言うことも
知らなかったのです。

子供は騒ぐものです。

沈痛な
4人とは
対照的です。

母親が
制止しますが
言うことなど
聞くはずもなく
早々と
帰ってしまいます。

またまた
沈黙の
4人に戻りました。

夜も更け
10時頃に
由美子の両親と兄が
自動車で帰ってしまうと
上羽と
由美子の遺体だけに
なっていました。