ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「大切な彼女は突然に」その61

そんな言葉を残して
夢は
終わりました。

目が覚めました。

夢の経験は
あまりないけど
あまりにも
ビビッドな
夢でした。

上羽は
横の
由美子を
見ました。

上を向いて
目をつむったまま
寝ていました。

変わりはありませんでした。

窓が
少し
明るくなっていました。

上羽は
由美子の前に行って
ジーッと
ジーッと
見つめました。

動かない
由美子でしたが
夢の中の
言葉が
蘇ってきて
すこし
笑っているように
見えました。

時間が過ぎ
窓から
日が差し込んでくると
由美子の両親と兄がやってきました。

それでも
その平穏が
壊れることはありませんでした。

静かに
時は過ぎ
葬儀社が
やって来て
由美子を
葬儀会館に
搬送しました。


3人も
自動車でついていって
場所は
かわりましたが
同じように
寡黙に
時間が過ぎていきます。