ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その7

星子と剛は
湖子の隣の家で
待機していました。

まったく出番がありませんでした。

妖精見習いの
剛には
神界では
星子の姿が
まったくわからないのですが
人間界では
ハッキリと
わかるので
喜んでいました。

「何もせずに
星子の姿を
見られるなんて
何という
良い仕事」と
思っていました。

星子の方も
「こんな仕事はじめて
何にもしないなんて
何百年ぶりかしら

でも
剛さんと
ゆっくりできて
嬉しいわ」と
感じていました。

そんなふたりですが
生活は
慣れないことばかりなので
大変でした。

水道がないので
せっせと
水を運んでいました。

お風呂の水は
川の水が多い時は横の川から
少ない時には
問題の多い井戸から
飲み水は
少し離れた
空き家の井戸から
運ばなければなりませんでした。

剛が生まれた
昭和27年の
日本の片田舎は
こんな所だったのです。

神さまは
時間を少し遡って
湖子を
人間界に
生まれさせたのです。

これは
単に
時間の短縮の目的もあったのですが
それよりも
ひとりひとりが
がんばっていた
この時代の方が
人間的だと
考えたからです。


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