ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その76

人間としての
人生を歩むのが
湖子の
ミッションですので
妖精の力を
使いませんでした。

それを感じた
星子は
和己の心を
読みとることにしました。

妖精の星子にとっては
さほど難しいことではありませんでした。

星子は
和己が
湖子の家に来た時に
少しだけ
時間を止めて
心を
瞬時に
読みとったのですが
不可解な結果でした。

「和己は母親に
会いたいけど
会いたくない。

結婚式に出席して
晴れ姿を見て欲しいけど
見て欲しくない。

父親と会って欲しいけど
会って欲しくない」という
結果なんです。

人間はわからないと
星子は言うと
剛は
「僕にはわかります。

そんなものなんです。

いつも決めかねているのが
人間です。」と
答えました。

星子が
「どうすればいいのよ」と
再度言うと
剛は
「そんな時には
会わせる方を選ぶと良い

会わないと
一生後悔だけが残る

後悔しないためにも会わせるべきです」と
結論つけました。

そのことを
湖子に伝えました。