ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その103

湖子にとって
父親の悟は
小さい時から
体が不自由になっていて
存在感がありません。

病院に入院して
あらためて
父親だと
自覚したのです。

忙しい中
父親の病院に
毎日
見舞いにいっていました。

悟は
いつものように
何も言いません。

床ずれも
できていました。

一旦快方に向かって
退院して
自宅療養というように
決まりました。

家の中で
一番
介護のし易い
お部屋に
起き上がりのベッドを
用意して
その日を待ちました。

病状が
安定していましたが
突然の
発熱です。

退院は
延期されて
薬物療法が
行われましたが
あまり効果がありません。

言葉はありませんが
息は苦しそうで
つらそうでした。