ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その104

悟は
いつもは
腹式呼吸で
胸は動きません。

突然の発熱以降は
肩で呼吸して
苦しいようでした。

病状は
湖子たちの
願いにもかかわらず
段々悪化していったのです。

入院から
4週間くらい経った頃から
悟の呼吸は
もっと荒くなり
アゴで呼吸するようになったのです。

看護師さんが
「顎呼吸(がくこきゅう)になっていますね。」と
淋しそうに言ってきました。

顎呼吸は
胸郭や横隔膜で
呼吸が
つらくなった時に
最後にする
息づかいであることを
知って
涙しました。

つらそうな
悟を見ていると
涙が
ぼうぼうと出るばかりです。

時として
咳き込み
苦しそうな
悟を見ていると
早く最期が
来ないものかとも
思ってしまいました。

こんなところから
逃げ出したいと思っても
つらい思いをしている
悟から
離れられません。

そんな苦しい時間は
ゆっくりと過ぎていきます。