ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「妖精の休日」その118

もちろん
神さまには
知らされていました。

人間は
こんな風なんだと
神さまも思ってしまいました。

神さまに
そのようなことを
お願いされても
かなえてられないのは
湖子も知っているはずです。

すっかり
大きな傷みの中で
人間になっていたのです。

気を失いそうなほど
痛いしんどい輸血は
終わりを告げました。

看護師さんが
入れ替わり立ち替わり
湖子を見に来ました。

終わってから
2時間ほど経ち
傷みにつかれたように
寝入ってしまいました。

翌日は
第3クルーの
最後の日で
必死に
噛みしめていました。

次の日の朝は
体重の測定の日で
看護師さんが
体重計を
個室まで持って来てくれました。

51kgまで
痩せてしまいました。

顔の頬もこけ
痩せてしまって
そのうえ
ヨタヨタとしていました。

老けて見える
湖子ですが
もう80歳を過ぎているような
見えました。