嘱託の会社の仕事は 順調に調査をしていました。 有能な 部下が 十詩子を助けてくれて 残業など することもありません。 週末には 悟と ゆっくりと会えました。 結婚式のやり方も 段々煮詰まってきていました。 神前式でもなく キリスト教式でもない 人前結婚式にしました。 ひとりひとりに 一言スピーチを頂き 結婚を認めてもらうものです。 ふたりの 生まれた時からの スライドを流して それから 一番重要な 誤解が出来た 事件も スライドにする予定です。 誤解を生んだ場面の 写真などありませんので 再現写真を 撮ることにしました。 敬子に手伝ってもらって撮りました。 誤解したのは 悟が26歳十詩子が25歳の時ですから 歳が全く違います。 十詩子は 少し撮影角度を 考えると 26歳に見えないこともないのですが 悟には 無理がありました。 帽子をかぶったり 冬の場面なので マフラーもつけて 撮りました。