1回目は ペンキ塗りの現場にいきました。 外壁に 足場を作って 塗装です。 悟は 足場を上っていきました。 部外者の十詩子は もちろん足場をのぼることができませんので 建物の中から 見ていました。 「悟は 現場では 頑張っているんだ。 家では見せない テキパキとした 様子でした。 試験に落ちるのも 無理はないな」と 同情しました。 あらためて 尊敬して 好きになってしまいました。 でも 足場も 上ってみたいと 思いました。 悟は 現場から 直帰になっていたので ふたりで 一緒に帰りました。 駅前の 少し古めの 喫茶店で 休みました。 昔は 良く喫茶店に入った思い出が 蘇り 話が弾みました。 スターバックスや コンビニコーヒーにはない 風情です。 よくよく考えると 喫茶店も良いなと ふたりは思いました。