ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「アスカルの恩返し」その25

1月末に
動物病院に行くときは
飼い主に抱かれて
行きました。

診断は
老化・老衰に近いと
言う意見でした。

暗に
「処分」を
獣医は
いいましたが
飼い主は
僕を連れて
防音室で
余生を過ごすことになりました。

2月末になると
僕は
やせ細って
「おすわり」さえ
できなくなりました。

何とか食べられるようにと
飼い主は
牛肉を与えてくれましたが
少しだけしか
のどを通りませんでした。

そうして
衰弱していきました。

僕は
しんどくって
つらくって
痛くって
吠えることさえできなくなりました。

飼い主は
暇さえあれば
僕の頭をなでに来ました。

ちょうど
納税シーズンで
家にいつもいたからかもしれませんが
飼い主は
たびたび
僕の枕元に来て
頭をなでました。