雪子が
薬剤師として
悪戦苦闘しているときに
篠原君は
お見合いをしていました。
篠原君の
母親は
事業を
篠原君に
引き継いでもらいたかったのです。
早く身を固めて
子孫を残して
事業承継を
スムーズに行うよう
考えていました。
篠原君は
雪子のことを
諦めきれませんでしたが
もう終わったことと
思うようにしました。
そう思うように
していたのです。
1回目の見合いは
断られて
2回目の見合いは
断りました。
3回目は
何故か
気があって
トントン拍子に
話が進んで
秋に結婚となりました。
すぐに
子供ができて
翌年にも
年子ができて
3年後には
篠原君が
2児の父親になりました。
可愛い
男の子と
女の子
それに
妻に囲まれて
すっかり
雪子のことは忘れました。