ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「最期の恋愛」その7

彼女には
そんなことを言わせる力が
あるのでしょう。

それは
彼女が
美人であるか否かを
問いません。

「話題は一杯あります」と
言った彼女の言葉には
嘘はありませんでした。

雑学に秀でている
彼女は
なんだかんだ
あーだこーだと
いろんな興味のある
話題を
繰り出してきました。

時間の経つのも
忘れるほどでした。

病院の
食堂の席を
ながーく
独占していました。

日が西に
傾いた頃
彼女は
「ながく居すぎたようね。

場所を変えましょう」
言って立ち上がりました。

彼は
我に帰って
「これはやばいわ、
明日の仕事が
困ったことになる」と
気が付き
「もうこの辺で
今日は
帰ります。

楽しかったです。

また今度」といって
その場を後にしました。

彼女は
がっかりしました。

「でもまた会えるし」と
考えることにしました。