ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「最期の恋愛」その14

結婚生活は
特に不幸せということもなく
だからといって
特に幸せと言うこともなく
普通の暮らしでした。

結婚してからは
男の人から
言い寄られる煩わしさから解放されて
それだけがよかったと思いました。

夫は
自分のことは自分でやる主義だったので
手にかかることもなく
仕事に
没頭できたのです。

ガンがわかって
患い四十日とはいきませんが
ほんの短い間に
急逝しました。

死んだときは
悲しく思いましたが
「それも人生」と
思い直しました。

そして
あれから
10年
彼女の番になって
「それも人生」と
思うことにしました。

でも
とその時思ったのです。

勉強はおもいっきりできた、
仕事も
あと少しのところまでできた、
恋愛はなかった。

亡くなった主人は
立派な人だったが
私が
恋愛心を
抱かせるような
人ではなかった。

死ぬまでに
恋愛というものをしたいものだと
彼女は思って
彼に近づいていたのです。