ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「最期の恋愛」その16

死に向かっている
自分の状況を
一瞬彼は忘れました。

でも
正気に戻って
合理的に考えて
彼女のような
美人が
私に
言い寄るのは
なんかあるのではないかと
思いました。

彼は
財産もないので
財産目当てでもあるまいし
何かわかりませんでした。

何度目か
彼女と会ったときは
「ホテルに行こうか」と
誘われたくらいですが
躊躇していると
「冗談よ」と
言い直しました。

彼は
なんかあると
思って
聞いてみました。

彼:
今更なんですけども
なぜあなたは
私に興味をもたれたのですか?

彼女:
特にありません。

偶然会ったときに
何となく
です。

彼:
じゃ
私のどんなところが良いんですか

もっさいのに

彼女:
男の人は
外見ではないですよね。

仕事を
していてわかっています。

彼:
じゃ
中身のどこが
これといった
取り柄もないように思うのですが

彼女:
優しいところですかね。

同じ病気だからかもしれませんね。