ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「後半戦はこんな作戦で」Tシャツ編その3

今週のお題「お気に入りのTシャツ」

純一と別れてから
シャツに事が
気になって
探してみることにしました。

久しぶりに
実家に帰ることにしました。

大学を出てから
ひとり暮らしを始めて
二度目です。

父や母は
何度も来ていますが
理子はこれといった理由が
ないのですが
実家に帰ることはなかったのです。

今回は
Tシャツを探すのが目的です。

母親は
理子のものを
何でもかんでも
残しているのです。

きっと
Tシャツも
残していると
理子は思いました。

理子が
実家に帰ると
母親は
大変喜んで
父親に電話をしていました。

妹も
大変喜んでいました。

父親も
急いで帰ってきて
その日の夕飯は
大盛り上がりです。

家に帰ってきただけなのに
こんなに
喜ぶなんて
ありがたいことだと
理子は思いました。

その日は
そのままにしてある
理子の部屋で寝ました。

押入れを丁寧に
探しましたが
見つかりませんでした。

翌日少し朝早く起きると
母親が
朝ご飯を作っていました。

それとはなく
絵を描いた
Tシャツのことを
聞きました。

母は
すぐに
確か二階の納戸の右奥に
残してあるといいました。

「絵は上手に書けているけど
文字が『純情』と書いてあるので
自分が書いたのに
「こんなTシャツ着れない」と
言ったじゃないの」と
話してくれました。

「なんでも
覚えているのね」と
理子が言ったら
「子供だから
当り前よ」と
答えてくれました。

「またTシャツ出しておくね。

またおいでね」と
言われて実家から
出社する振りを
してしまいました。