今週のお題「読書感想文」
はっきり聞けて
理子はよかったと
思いました。
「彼女じゃなかったんだ」
つくづく思って
残念に思いました。
今までは何だったんだと思ってしまいました。
「夏の暑い日の“まちがい”」
だったんだ。
と考えると
涙が流れてきて
家に帰って
風呂も入らず
寝てしまいました。
朝になって
母親が勧めた
シャワーを浴びて
出社しました
出社すると
真心が待ち構えていました。
真心;
昨日どうだった
理子;
それがね
、、、
真心;
もったいぶらないで
早く聞かせて
理子;
従妹だったんだって
真心;
なによそれ
理子さんは
そんなことで
あきらめたの
理子;
そうなんです。
私はおバカでした。
真心;
だったら
どうするのよ
理子;
どうするって
真心;
純一さんとカオルさん
どちらにするのよ
理子;
そうだよね
これって不倫
真心;
結婚していないので
不倫ではないけど
「ふたまた」というのよね
理子;
そうか
ふたまたか
バレたらよくないよね
週刊誌によく載っているよね。
真心;
週刊誌に載るほど
理子さんは有名でないから
それは大丈夫
理子;
どうすればいいの
真心;
ふたりの中から
ひとりを選んで
付き合って
もうひとりの方を
友達にするのよ。
理子;
どのようにして選んだらいいの
真心;
あなたが好きな人を選ぶのよ
同じくらい好きなら
あなたを一番愛している人を選ぶのよ。
理子;
そんなのわからない
純一は幼友達だけど
好きでも嫌いでもなかった。
カオルは
高校の時は
ものすごく好きだったけど
6年もたって
もう冷めてしまったわ
この後
ふたりは
帰社するまで
女性特有の
堂々巡りの
話をして終わりました。
家に帰ると
純一から
電話がありました。
今からでも
明日の晩でも
あさっての晩でもいいから
会えないかなという誘いでした。
昔の純一では考えられない
積極的でした。
それで
家も近くなので
公園で会うことになりました。
出かけようとしら
母親が
蚊に刺されないように
スプレーをするように
言われました。
家族っていいなと思いながら
夜の公園に行きました。
昼間より少しだけ
涼しい感じがしました。
純一は
少し汗ばんで
待っていました。
純一は
「呼び出してごめん
今日家を探していたら
こんなものが見つかったんだ」と言って
原稿用紙3枚出しました。
「読書感想文なんです。」と
赤ら顔で話しました。