ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

互い違い階段はこうして作られた 26話

翌日は
今日こそは完成と
意気込んで
昇は仕事を始めました。

失敗しないように測り取りながら
慎重に工作をしました。

スライド鋸で
慎重に長さを何度もあわせながら
取り付けました。
ルーターを用いて
実加工をして
ピッタリとあわしました。

埋め木用の穴を開け
それから下穴を開けて
接着剤をつけて
ネジを止めました。

10時ごろまでには
全部組み立てられました。

それから
埋め木を接着剤をつけて填め込みました。
余分のものを鋸で切り落とし
雑巾で拭いた後
ロールサンダーで表面を平滑にしていきました。

数が多いので
これに昼までかかってしまいました。

午前中で出来上がったので
昇は親方が仕事をしている現場に
昼から向かいました。


夕方帰ってくると
こけない様に
支えに止められた
互い違い階段が
見えました。

「昇さん互い違い階段を
完成させたんだ」
と独り言をいって
階段を撫でました。

上がってみたかったけど
支えるものがないと
危ないので
上りませんでした。

「あっ
そうだ
階段を
ゆっくり見ている場合じゃないんだわ
作らないといけないのよね」
とまた独り言をいって
いそいそと家の中に入っていきました。

その日は真子は
夜遅くまで
台所で作っていました。

あくる日は
2月の14日
でした。
真子は早起きして
入念にラッピングした
贈り物を手に持ち
外に出て
昇が来るのを待ちました。

父親:
真子そんなに早くから
外で待っていたって
来るわけないよ
昇は
時間通りにしかこないよ。
きっちりした性格だから
早く来たりはしないよ

と父親に言われながらも
寒い外で待っていました。

父親が言ったように
昇は
定刻になると
現れました。

真子:
昇さん
お早うございます。

昇:
あっ
お早うございます。
今日はずいぶん早いんですね。
会社に早朝出勤ですか。

真子:
いえ
待ってたんです。
今日は
バレンタインデーだから
これ!

真子は
包み紙を
差し出しました。

昇は予期しない
真子の行動に少し驚きながら

昇:
えっ
私にですか
ありがとうございます。

真子:
階段でお世話になっているから
感謝の気持ちをこめて

昇:
感謝ですか。
、、、
、、、、、
仕事ですから
大丈夫です。

真子:
昇さんて
本当にまじめですよね。
腕もいいし
憧れます。
また教えてくださいね。

昇:
私はまだまだです。
全然です。