ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

アスカル帰還せよ その1

私の名前は
アスカル

犬です。

今は、
お茶の水博士
いや違った
お茶の湯博士と暮らしています。

私は今は時々講演会で体験をお話しして
他の日は
悠々自適の毎日を過ごしています。

長らく無重力で過ごしたものだから
骨がもろいもので
あまり体を動かさないように
注意しています。

今から、
私の火星旅行の話をしましょう。

その前に
その火星旅行が計画されたときから話さないと
私が火星に行く事に何故なったかが
わからないと思います。


そうあれは今から
50年前でしょうか。
西暦2010年の夏に
はやぶさと呼ばれる
探査機が帰還した事から始まります。

はやぶさは
何年もかかって
いとかわと呼ばれる小惑星から帰っていたのです。

はやぶさを作っている団体と
はやぶさ自体を作っている企業が
これを大々的に宣伝したのです。

マスコミにも手を回して
それから評論家にも手を回して
はやぶさの後継機を作って
火星探査をしようとしていたのです。

マスコミを使ったのが良かったのでしょうか。
世論は一気に火星探査計画実施に傾き
その計画に反対しようものなら
非国民扱いになってしまいました。


総事業費は
当初は
2兆円と言われていましたが
時間が経過するに従い
どんどん増えていきました。

でもそれを止めると
今までのお金が
無駄になってしまうと言う
名目のもと
2017年までに
30兆円以上のお金を使ったのです。

火星探査の前の
無人月探査機は失敗なくできたの
止めどもなく国家予算を使ったのです。

今に思えば
それは浪費だったんです。