ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

人生には三つの大きな運がある(再掲)

人生には三つの大きな運がある

 人生には
本人には
どうしようもできない
三つの大きな運があります。

そしてその良し悪しで
人生は大きく変わります。


その ひとつめは
生まれてきた時の運です。
「どの親の子として生まれてきたか」
それは
想像しただけでもわかると思います。

もちろんお金持ちの家に生まれたら
表面上は幸運でしょう。

でも
必ずそうとは限りません。

どんなに貧しくても
愛情いっぱいに育てられたら
幸せでしょうし、
反対もまた言えるのではないでしょうか。

第一
子供の時は
親がいるだけで
幸せじゃなかったですか。

親の姿が
見えなくなると
不安じゃなかったですか。

やはり
子は親を選ぶことはできません。
どんな親の子として生まれてくるかは
神のみぞ知る
運です。

私は
そう言う点では
ものすごく
幸せです。

筆舌に尽くせないくらい
幸運です。

幼い時は愛情を
幼少になってからは良き指導を
長じてからは仕事を
そして良き伴侶を
勧めてくれました。

年老いてからは
親孝行のまねごとをさせて頂ける
幸せを与えてくれました。

私の親は
余人と比較するのは
失礼ですが
最高の親だと思います。

皆様のご両親は
ご健勝でしょうか。
親孝行をしてあげてください。

 人生ふたつめの運は
良き伴侶との出会いです。

伴侶の選択は
恣意的だと考えている方も多いかと思います。

しかし
そうではないと私は信じています。

皆様の周りには
もう数え切れないくらいの
人がいるかも知れませんが
しかし
その人に会えたのは
全く偶然です。

同じクラスになったとか
同じ職場だとか
友達に紹介されたとか
でもそれって
偶然ではないですか。

同じクラスになるのも偶然だし
そのクラスで
席が隣だとかいうのは
全くの偶然でしょう。

伴侶との出会いは
全く偶然です。

それは
運です。
そして
時間が経ってから
運が良かったとか
不幸にして運が悪かったとかがわかるのです。


そう言う点でいえば私は
強運です。

良き女房殿と結婚できて
強運としか言えません。

幸せです。

 みっつめは
人生の最後の
最大の運です。

それは
死ぬべき時の運です。

いつ死ぬかという運です。

もちろん
若くして
あるいは
幼少にして死ぬのは
ほんの一部の事例を除いて
全く不運なことに違いありません。

人生の幸せは
無常です。

どんなに幸せでも
それが
いつ までも続くものではないことを
皆様も経験的にご存じだと思います。

きっと
人生最期まで
幸せな人は
死ぬ時を
選んでいるのです。

例えば
愛する人が
先に死ねば
あなたはきっと大きな悲しみにくれるでしょう。

先に死んでいく人の方が
幸せの場合が多いのではないでしょうか。


みなさま
この最後の運は
頭の中であまりうまく考えられないと思います。

そんな
運なんです。


100歳まで生きて不幸を経験してしまうか
幸せな50年を生きて人生を終えるか
それはその人自身の考え方です。

皆様はどちらをお選びになりますか。


与えられた運を最良にするために

 人生には三つのおおきな運
「生まれてきた時の運」
「人生の伴侶と出会う運」
「人生の最期の時の運」
があります。

人生の三つの運は
全くの運ですので
その人自身
幸せな方を選ぶことや
不幸を回避することは
残念ながらできません。

そこで
私たちは
どのように
これらに対処すればよいのでしょうか。

その対処には
甘んじて受け入れるか
それを受け入れずに
抵抗するか
二者択一のようにも見えますが
そんな方法しかないのでしょうか。

例えば
「生まれてきた時の運」について
私にとっては
遠き昔で
親が話す程度にしか覚えていませんが
貧しい家に生まれてきて
その日の生活にも困った状態であったらしいのです。
私の母親は
何度も私と姉の手を引いて
電車の踏切に行き
飛び込み自殺を
考えたそうです。

しかし
母の言うには
私が
にっこりと笑って
可愛かったので
思いとどまったと
私に話したことがありました。

そこで死んでいれば
私の今は当然ありません。
母に飛び込み自殺をあきらめさせる
何かを
私は持っていたのでしょう。

少し大げさに言えば
生きていく勇気を
母に与える能力を持っていたのでしょう。

こうして私の力かどうかわかりませんが
「生まれた時の運」を
良い運にしたのです。

そんな能力を
皆様もお持ちと思います。
お励み下さいませ。


 人生の大きな運のうち
一番人の力をもって
その運を
良いものにできるのは
皆様もお分かりと思いますが
伴侶を選ぶ運です。

これは選ぶ時に
人間の力でできるというのではありません。

選んだ後に
それを
幸運にするか
不運にするかを
その人の才覚でなすのです。

人の力は未知数です。
きっと
能力のすべてを使えば
人生の大半を
幸福に過ごすことができます。

伴侶の良きところを伸ばすのも
自分の良きところを
伸ばしてくれるのも夫婦のなせる技です。

かく言う私の女房殿は
ものすごい能力を持っていることを
私は最初は 気が付きませんでした。

でも数年前に
ある事をきっかけに
女房殿の深い愛情と
その計り知れない能力を
知りました。
良き伴侶を得るという縁は
完全な幸福の切符を
手に入れることだと思っています。

皆様の奥様・旦那様も
きっと愛情あふれる方々と
思います。
そしてそれに応えて
皆様も
同じように愛情を与えておられることと存じます。


 人生の最期を迎える時
人はどのように感じるでしょうか。

また後に残る人は
どのように思うでしょうか。

きっと人生を幸せに過ごした人は
この人生の最期で
自分の命
そして愛すべきものの命の
重さを
感じることと思います。

先に行くことが幸せか
後に残る方が幸せか
それは
その人をどの程度愛しているかによります。


先の地震で
多数の方がお亡くなりになられました。
愛するものと
一緒に亡くなられた方もおられるだろうし、
愛する方が亡くなられた方もおられるだろうし、
もちろん
愛する人を残して亡くなられた方もおられると思います。

その不運さに
軽重をつけることはできませんが
その結果は
大きく違ってきます。

愛する人が亡くなった人は
その残りの人生を
どのように過ごせばいいのでしょうか。

人生最後の運
死ぬ時の運は
自分自身の幸せと
愛すべきものの幸せを
秤に掛けて
評価すべきものです。

年に3万人が
死ぬ時の運を
自分自身で決めておられますが、
その様なことを
どのように考えたらいいのでしょう。

私には
先死ぬ人は
後に残された人のことを
深く考えたけれど
やっぱり
死を選んだのだと思います。

心が沈み込むような
話題で申し訳ございませんでした。

皆様の運は
きっと良いものだと思いますが
私の運も
最後の運を除いて
良いものです。

愛情あふれる母親の元に生まれて
それから
私のようなものに従ってくれる良き伴侶を得て
幸運でした。






ブログ「ロフト付きは、おもしろい」
「人生の三つの運 全話」2011年04月04日より
転載して再編集しております。
http://a123.noblog.net/blog/a/11189233.html
6話をまとめておりますので一部重複するところがあります。