剛の助言で 電子レンジで 焼く案は 名案でした。 しぼむ前に 固めてしまうという 剛の考えは 理科系の 考え方だと 星子は思いました。 星子には そんな発想はできないと 思いました。 やっぱり 剛は 「すごい」と 改めて思ったのです。 で も 社長が やって来て 形を見て 絶賛した後 食べてみてから 不審にお思ったのです。 社長のいうには 「何となく 違う 旨味というか かおりというか 違うような気がする。」 のだそうです。 早樹や 社長には見えない 剛や星子は そういわれて 食べてみました。 そういわれると 風味がないというか 何か足らないというか 3人は試食しましたが どのようなものか わかりませんでした。 その日は 最初は 喜びましたが あとから 何か 表現できないような 疲れた感じになって仕舞いました。 家に帰って 早樹と星子は 夕食を 作り始めました。 今日は秋刀魚の 良いのがあったので 焼きました。 大根下ろしを添えて 食べ始めたとき そのとき 3人は 気が付きました。