私が勤める会社 杉原土地では 防音に力を入れております。 相当経費を出して 調査しておりますが 最大の疑問のひとつであった 「防音室の中に 防音室を作った場合 その効果は 単純に dBAを足し算していいものか」 というものです。 そこで 実験してみました。
この部屋の中に 小さい防音室を設置してみました。
わかりにくいですが 写真の中央に写っているのが 小さい防音室です。 小さい防音室の中に ベースアンプを置いて 100Hzと 200Hzの音を出します。
小さい防音室 | 大きい防音室 | 上階 | 隣室 | ||||||
100Hz | 200Hz | 100Hz | 200Hz | 100Hz | 200Hz | 100Hz | 200Hz | ||
大きい防音室で 音を出す |
測定値 | - | - | 78 | 84 | 52 | 44 | 52 | 33 |
減衰値 | 26② | 34 | 26④ | 45 | |||||
小さい防音室で 音を出す |
測定値 | 95 | 94 | 64 | 64 | 38 | ○ | 44 | ○ |
減衰値; | 31① | 30 | 57③ | - | 50⑤ | - |
注;
ベースアンプより音を出しています。出している音のエネルギーは、同じです。
単位はdBA ○は暗騒音以下
考察;
①+②=③ 31+26=57
①+④=⑤ 31+26=57≠50
上階では足し算が成立していますが
隣室では成立していません。
隣室では 隣室に置いてある シャンプードレッサーの 一部が 共振共鳴していました。
それに由来するのではないかと 推測しております。