ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「超幸運な男」その61

昼になっていました。

よく考えると
朝ご飯も食べていないことに
気付きました。

いつも
喫茶店で
朝食なのに
その前に
地震が起きて
忘れていました。

気が付くと
急に
お腹が空いてしまいました。

近所の人と
ご飯の用意をし始めました。

ガス電気水道が出ないので
キャンプ用品を持っている人が
お米を
炊いて
塩だけの
おにぎりを作り始めました。

用意をしていると
郁恵が
いつもと違う服装で
勝のところに
やって来ました。

服が一枚残らず
がれきの中になったので
隣のひとが
とりあえず
貸してもらったそうです。

いつもは
行動的な
パンツ姿なのに

フリフリの
スカートに
毛皮が付いた
真っ赤なコートを
着ていました。

勝は
思わず
見とれてしまいました。

集まったみんなも
いつもの
郁恵と違うので
目を丸くしていました。

勝の家の中で
みんな集まって
食べました。

石油ストーブがあったので
暖は取れました。