ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その101

お隣さんへは
引っ越して来た時に
挨拶に行きました。

いろんなことを聞いてくれて
薫子も話しました。

津波で
夫が
行方不明と
話すと
大変同情してくれました。

そして
なんやかやと
世話をやいてくれました。

薫子のことを
助けてくれる
ネットワークが
自然に出来上がってくるのに
時間は要しませんでした。

薫子が
笑顔のアイコンタクトで
接していると
自然と
助けてくれるのです。

そんな力を
薫子は
持っていました。



引っ越して来て
新しいお部屋になれた
6月頃
薫子は
登と
初めてで会います。

それは
保育所に預けていた夏子が
熱が出たので
迎えに行くために
自転車で交差点を
渡っている時でした。

登は
セールスを終えて
家に戻る時でした。

右折しようとした時
薫子は
横断歩道の
自転車専用レーンを
登と同じ方向から
渡ってきました。

登は
右折しようとして
対向車が来ないことを確認して
少し右に曲がり
それから
横断者がいないか
振り返ってみた時
薫子は
自転車に乗って
渡ってきました。

登は
ブレーキを踏んで止まり
それを見ていた
薫子は
笑顔のアイコンタクトで
少し頭を下げました。

それから
いきよいよくこいで渡っていきました。

登は
薫子の笑顔が
あまりにも魅力的だったので
自転車を
目で追ってしまいました。

薫子が通り過ぎて
ブレーキを
弛めて
少しアクセルを踏んで
車を進ませると
薫子は
同じ方向に
左側を走っていました。

ドアミラーを
チラッと見ていると
1番目の交差点で
左に入っていきました。

登は
その笑顔が忘れられなくなりました。

その日一日は
何か心が
暖かい感じがしました。