ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「スポンジケーキをつくりたい」その8

数日後
事務をしている
正子に「特許にできる可能性がある」と
弁理士先生から
連絡がありました。

もちろん
特許申請と
審査請求をお願いしました。

これを機会に
社長は
事務として
正子も
研究員の一員に加えました。

正子は
会社の経理やその他の雑事
それに加えて
研究室の補佐と
忙しい日々が続きました。


松井と同じ時間を過ごすことも
多くなりました。

会社外でも
会うことが多くなり
双方の家族とも会ったりして
正子は
松井が
信頼できるようになりました。

当然の流れで
松井と正子は
結婚することになりました。

会社のみんなにも
祝福されました。

結婚後も
正子は
会社を辞めませんでした。

辞めないという約束で
結婚したのです。


3年後
醤油とラー油の商品が
特許となって会社にも
利益をもたらしました。

その後も
研究室では
討議を重ねて
冷蔵庫付電子レンジを
開発しました。

冷凍食品を
入れておくと
決められた時間に
食べられるようになるという
優れもので
その特許自体を
電機メーカーに売って
利益を上げました。

その時期になると
会社経理は
パソコン経理になって
手間が
半減したので
正子は
余裕ができた時間を
研究に没頭していました。

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ここまでは
フィクションです。

醤油とラー油の話しも架空です。

冷蔵庫付電子レンジは
私が独自で考えたのですが
残念ながら先行出願があって
特許にななりませんでした。

時は2010年の春にまで進みます。

私の代役の
正子は
もうバリバリの研究員ということになっています。

実際の私も
この頃には
実現性のない特許を
4個もっています。

次からは
開発コード「キスワン」の
研究開発を
ノンフィクションで
書きます。

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