ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「スポンジケーキをつくりたい」その16

定例の開発会議が
2月のはじめ行われました。

社長は
圧力タンクを用いた
この開発の名前を
「キスワン
:KISWAN)とする」と
発表しました。

「世界ではじめてだから
一般名など
あるわけがありません。

漢語で
圧力攪拌開放器などと
呼べば
その中身が
他社に分かってしまいます。

ここは
秘密保持のために
開発コードを
決めることにしました。

今後
この開発を
キスワンと呼ぶことにします。

この責任者を
正子さんお願いします。

みんなも
正子さんを
応援して
協力するように
」と
社長は言ったのです。

入社15年目
正子は
ついに
責任者になったのです。

正子は
「社長ありがとうございます。

責任者として聞きますが
キッスワンとはどういう意味ですか」と
尋ねました。

「キッスワンではなく
キスワン
キ スワンです。

私の奥さんの名前から
取ったのです。

ちづ子ですので
千羽の鶴
千羽を
千倍として
キロ:Kilo
鶴は
スワン Swan
だから
キロスワン
キスワンということです。」と
答えました。

正子は
それは間違っているんではないかと
思いました。

「社長
それは間違っています。

スワンは白鳥です
確か
鶴はクレーンと呼ぶのではないですか。
クレーン車は鶴の首のように長いので
そう言う名前になったと
聞いたと思います。」と
社長の間違いを
速攻で
指摘してしまいました。

社長は
バツが悪そうな顔をしました。

「キスワン
いい名前ですよね。

これで行きましょう。

きっと奥さんも
喜ぶし」と
言って
前言を撤回して
そのようにすることに
しました。

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キスワンは
すぐに考えつきました。

間違いを気付くまで
2ヶ月を要しましたが
「まあいいか」と
考えていました。

取引先の
社長に
キッスワンは
ちょっとダメなのでは
といわれたことがありました。

キッスワンと
誤解されることが多いので
はっきりと
キスワンというようにしていました。

本文に帰ります
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