ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「突然30年前に戻った順子の場合」その23

その日は
従順に徹しました。

会話が弾まなくても
気を回さずに
順子は
黙って下を見て黙っていました。

順子は
絶対におしとやかに
しようとしていたのです。

野村は
少し困ったようにも見えましたが
「そばにいれば幸せ」
のような顔をして
野村の後を付いて行きました。

映画館の後
喫茶店に入って
黙ってコーヒーを飲んでから
暗くならないうちに
寮まで送られて
帰りました。

順子は
送ってくれた
野村の背中を
見えなくなるまで
見送りました。

部屋に帰ると
冴子が聞いてきました。

冴子:
どうだった。
楽しくできた。
野村さんにその服なら気に入られたでしょう。
やっぱり女は可愛くなくっちゃ

順子:
冴子ありがとう
今日は良かったわ
やっぱり冴子の言う服を着ていって

冴子:
そうでしょう。
やっぱり口紅は
ピンクが良いのよ
服もピンクよね

順子:
そうよね
昔はそうだったよね
いやそうだよね

冴子:
昔って何?

順子:
いや昔って
何でしょうね

順子の
57歳になって
また訪れた
純愛は
冴子の応援や
課長や周りのみんなの応援で
実を結ぶことになります。

こんなお付き合いをしながら
二人は
課長に
仲人のお願いに行きます。