ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「突然30年前に戻った順子の場合」その33

新婚初夜の
始まりなんです。
野村も期待したかも知れません。

そして
順子も
もちろん
期待していました。

体はもちろん初めてですが
記憶は
20年ぶりです。

でも順子の期待は
実際は
大きな不安でした。

そしてその不安は
現実のものとなります。

順子は
もう一度
お風呂に入ってから
寝ようと
お風呂に行きました。

順子は
すぐにお風呂を上がって
野村にも勧めました。

野村は
フンと言いながら
少し疲れた様子を見せました。

野村:
ちょっと寒気がするんだ。
今日はやめておくよ

順子:
どうしたの
体悪いの

野村:
もう寝るよ
熱が上がって来るみたい。
いや
トイレに行ってからにしよう
おなかが差し込んでくる。
痛い

順子:
あー
大丈夫?

順子は
前の世界と
全く同じでした。

食中毒になるなんて
偶然によるものが多いのではないの
食中毒菌が
食品に付くことは
偶然なのに
前の世界と全く同じに進行していると言うことに
ある意味ホッとしました。

と言うのも
野村と順子は
ふたりの子供が生まれてくるのですが
同じ子供が生まれてくる確率は
殆どないと考えていたのですが
これで行くと
同じ子供が生まれてくるに違いないと思いました。

そのためにも
この世界を
乱さないことが
大切だと思いました。