ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

短編小説 「茶髪男と黒髪女の恋」その8

次郎は
あずさの
仕事を聞かれて
考えました。

次郎は
眠い頭で
よく考えてみました。

あずさが言う
『立ち仕事』
と言うことから
美容師とか考えてみましたが
そんな風な雰囲気がないと思いました。

あずさが
黒髪であることから
気づいたことなんですが
大阪駅前にある有名な
電気店の店員が
黒髪ぞろいなので
そこの店員かもしれないと考え
「電気屋の店員」と
答えました。

あずさ:
「電気屋さんの店員?
なぜそう思うの?」

(少し言いにくそうに)
次郎:
「それは

、、、、、 前行ったんだけど
電気屋さんの
店員さんが
全員黒髪だったので
違うのかな、
ごめんね。」

あずさ:
「そうよね
私も行ったは
みんな黒髪ぞろいで
少し驚いてしまいますよね。
黒髪は
欧米人が
あこがれているので
外国人の受けを狙って
黒髪していると
聞いたことがあるわ。
でも私は違うのよ、
電気屋さんではなく
服屋さんなの。」

次郎:
「そうなのか
服がとっても似合っていると思った」

あずさ:
「ありがとう。
そんな風に言ってくれなくても良いですよ。」

次郎:
「でも
似合っているよ。
僕の服装なんか
だめだよね。
他に何もないもんで、
この破れジーンズ
買ったときより
もっと破れて
夏だから良いけど
今日のように
少し肌寒くなると
考えないといけないナー。」

このズボンの破れが
ふたりの未来に
大きな出来事を起こすのです。