ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

短編小説 「茶髪男と黒髪女の恋」その22

あずさは
早く帰って
ロフトを片付けていたのです。

そのために会えなかったとは
とても皮肉なことでしたが
ふたりはその時わかりませんでした。

次郎は
二日目も
同じように行ったのですが
その時も同じ理由で
会えませんでした。

待ってるときに
次郎は先輩から電話を受けます。

先輩:
「次郎どうだ。
あずささんだったか
会えたか?
連絡がないことを考えると
会えてはいないんだろう。

そうだ明日は
一カ所だけで良いから
昼からは休みだ。

それからあさっては
休暇届を
私の方から出しておくから
明日明後日に賭けてみろよ。」

次郎:
「先輩ありがとう。
そこまで手配してくれて
本当にありがとうございました。」

先輩:
「オー神妙だな。
がんばるんだよ。」

次郎:
「ちょっと相談があるんですが」

先輩:
「何だ
まだ何かあるのか。」

次郎:
「茶髪のことなんですが
やっぱり茶髪やばいですかね。
あずさには
黒髪の方が
良いですかね。」

先輩:
「そんなことないんじゃない。
茶髪のお前が好きだと言ったんだろう。
自信がないやつだな。
もっと自信を持てよ。」

次郎:
「そうですかね」

先輩:
「そうだよ
言っておくが
あずさが
お前のことを嫌いだったら
直ぐに身を引けよ
ストーカーにならないようにね。」

次郎:
「大丈夫ですよ
先輩、
ところで
あずさを取らないで下さいよ」

先輩:
「はいはい」


こんな連絡を受けて
なんだか
明日会えるような気がしたのです。

一方あずさは
早く帰って
買ってきた
ポスターや
スタンドタイプの照明や
玄関マットなんかを
並べました。

あずさも
なんだか
明日
次郎に会えるような気がしたのです。
それは何の根拠もなかったのですが、
明日は
あずさの誕生日だったからです。

でもあずさの誕生日が
明日だとは
次郎と話していなかったのですが
何となく
誕生日の明日会えるような気がしたのです。

再会の前夜は
ふたりは同時に
胸がときめいていたのです。