真由子と野村の結婚式が近づいてきました。 真由子は 一層おしとやかに 対応したつもりですが 野村は 不信感は 段々と大きくなってきました。 ある日 野村は 公園で あいました。 野村: 真由子さん 少し話があるのですが 真由子: (少しドキッとして 平然を装いながら) 何ですか 改まって 野村: 君は福井の出身でしょう 工場に勤めるようになってから この地に来たのですよね 真由子: えー えっ そうですが 野村: こんなことを話すのも おかしいんですが 真由子さんは 私のことや 私の周囲のことを よく知っている 話していない 子供頃のことまで 知っている様の思うんだ 真由子: そんなことありません 野村さんが話して下さったことばかりですよ 野村: そうかな ぼくの家に来た時 トイレに 間違わずにいったじゃないか ぼくの家のトイレは 知っているように ちょっとヤヤッコシイところにあるのに 間違わずにいったり、 ぼくの家が いつも裏の玄関から入っているのを迷わず行ったり 林のことを よく知っているように言ったり 数え上げたら きりがないよ 本当は 君は ぼくらは幼なじみ何じゃないの なんかぼく君に前にあったような気がするんだ。 眞由子はびっくりしました。 私が記憶にあるように 『野村も 記憶があるんじゃないだろうか』 と思いました。