ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ロフトで勉強しましょ 53話

十詩子は
一年経てば
大学を卒業して
自由な時間がすこしできて
悟と会えると
信じていました。

一年経って
十詩子は
大学を卒業しました。
十詩子の両親も
豊岡から出てき
卒業式に
でました。

十詩子は
二部の学科の総代として
卒業証書を授与されました。

十詩子の両親は
涙を流して
喜んでくれました。

悟も来ていて
悟を
両親にも紹介しました。

十詩子の
親はたいへん喜んで
4人で
食事をして
いろんな事を話しました。

悟と尼崎駅で別れ
帰った後
親は十詩子に
「悟と結婚するの
いい人じゃないの。
いつ結婚するのよ」
と聞いてきました。

十詩子:
「そんな仲じゃないの
まだまだ
結婚なんてまだなの」

十詩子の母親:
「何を言ってるの
あなたはもう
二三歳よ
適齢期じゃないの
いい人なら結婚しないと
行き遅れるじゃないの」

十詩子:
でも
悟さんは
学生の身だもの
結婚できないの
卒業してからになるんじゃないのかな

両親は
がっかりして
豊岡に帰っていきました。

卒業した
その年の年度末に
十詩子は
電算機室長に
呼ばれました。

電算機室長は
移動の内示を
告げたのです。

電算機室長の言うのには
「我が社は
この不景気を
全員の力を結集して
乗り切ると社長が訓示しました

我が電算化室でも
一層の合理化のために
東京本社の電算化室に全員移動することになりました。

君は
総合事務職なので
来年度から
東京勤務となります。

東京本社では
電算化支援チームの
リーダーとして
がんばってもらうことになっています。
大学もちょうど卒業だし
東京に
移動大丈夫だよね。」
と言うことでした。

この内示に
十詩子は
体の中が震えるのを
覚えました。