ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

夢の中のロフトで会いましょう。 第6話

暇な実験を
ただぼやっと
見ていた美智恵は
前に座っている
実験仲間の
良夫が話しかけてきました。

良夫:
暇だよね
こんな時には
お話でもしない。

美智恵は
別に断る理由もないので

美智恵:
そうね
暇ですよね

良夫:
僕 嵯峨良夫というんだ。
嵯峨の嵯峨は
京都の嵯峨野の嵯峨だよ
佐賀県の嵯峨でないんだ。

美智恵は
そんなこと知っていてどうなるの
と感じてはいましたが

美智恵:
そうなの
知らなかったわ

良夫:
そうだろう
嵯峨野の嵯峨は
少し難しいもの
知っているかな

美智恵は
そんなこと知らないと思いつつ

美智恵:
どんな字だったかしら
確か
山へん
だったかしら。

良夫:
そうだよ
嵯峨野だから
山なんだよね
秋になったら
紅葉の有名なところだからね
秋になったら
嵯峨野に行かない?

美智恵は
唐突な誘いに
唖然としながら

美智恵:
それは
秋になったら
考えるわ
まだまだ
紅葉も早いと思うし

良夫:
そうだよね
まだ9月の暑いものね
秋になるのが
楽しみ

美智恵は
今までに経験したことのない
ちょっと図々しい
良夫に
驚いていました。