舞:
おねしょでもしたの
もうそんな歳なのに
ミチル:
何で私が
そうじゃなくてね
寝ている間に
汗が出るからね
その汗で
濡れるの
ベッドなら
したから水蒸気が
抜けるけど
床に直接なら抜けないから
まともに布団が濡れるみたい
舞:
やっぱりベッドは必要かな
ミチル:
将来的には
絶対に必要ね
今あるのは持って行けないの
舞:
あの2段ベッドでしょう
あの下だけを持っていくと
上においてある本棚とか
妹の勉強道具が
あー
考えただけでも
怖いわ
ミチル:
お母さんが言っていたけど
毎日お布団を上げて
干せばいいんだと
言っていたよ
当分は
がんばってみる?
舞:
その手しかないみたい
それから?
ミチル:
えー
私ばっかりじゃないの
舞のアパートでしょう
舞も考えたら
舞:
私パソコンがほしいわ
家のパソコン持って行けないし
今度見学に行くお部屋は
インターネット付だから
パソコンがないと意味がないし
ミチル
古いパソコンないかな
ミチルのお父さん
パソコン狂と言っていたじゃない
ミチル:
人の父親を
パソコン狂と言わないで
そりゃ
新しいパソコンを
次次と買ってはいるけど
古いのはあるけど
頼んでみるわ
そんな話しをして
この日は終わりました。
待ちに待った
日曜日が来たので
待ち合わせ場所の
園田駅に行きました。
舞:
ミチルはいつもながら
エレガントな服装ね
ミチル:
ありがとう
舞もコーディネートが
凝っているよね
舞:
少ない服で
どれだけ多くに見せるかが
私の特技よ
ミチル:
さすが
インテリアコーディネーターね
舞:
それは
関係ないわ
あそこの
マクド○ルドの
看板の前が待ち合わせ場所よ
あの人かしら
イケメンではないわね
ミチル:
お部屋を見に来たのだから
それは我慢我慢
舞:
どんな我慢なの
そういいながら
杉原土地の札を持った
宅建主任者に
近づきました。
宅建主任者:
ようこそ
ご見学ありがとうございます。
あちらの車でお願いします。
舞:
お待たせしてすみません。
よろしくお願いします。
宅建主任者:
駅から徒歩5分ですの
しばらくお待ちください。
車は線路沿いの
並木通りをちょっと走ると
藻側の堤防に
突き当たります。