莉子: 退院おめでとうございます。 陽一: ありがとうございます。 でも退院すると 莉子さんに 毎日会えなくなります。 明日から 仕事ですから、、 営業で回らないと こちら方面の 営業があればいいんですが、、 ちょっとないので 莉子: それはそうですよね。 やっぱり仕事が一番ですもの 仕事にがんばってください。 陽一: 莉子さんも 早く元気になってください。 、、、、、 元気になったら 退院したら 、、 デートしてくれませんか。 莉子: あっ そうですね 喜んで、、、 でも 無理かもしれません、、 退院したいんですけど 無理でしょうね ましてや 健康になるなんて 陽一: 大丈夫です がんばってください。 私も 祈っていますから、、、 そんな話に終始して 陽一は 退院して行きました。 莉子は 初めての デートの申し込みに うれしくなりましたが 自分の病状を考えると 無理かもしれないと 悩みました。 そんなやり取りを 外で聞いたいた妖精は どうすればいいか悩みながら 笑顔で部屋に入ってきました。 妖精: 良かったじゃないの 陽一さんて いい人ね 莉子: ええ 、、 星子さん お願いがあるんですけど 私の病気 治してください。 健康にしてください。 妖精: それは無理です。 私の力では無理です。 そんなことは神様の力でないと 莉子: 星子さん 神様にお願いしてくださいません。 なんでもしますから、、 妖精: お願いしても なかなか難しいと思います。 人間の命は ある法則で決まっているんです。 何代も前の 神様がお決めになったことで 神様は それたがえることは なさらないみたいです。 莉子: じゃ 私はここで死ぬのですか 抗がん剤治療は無駄なんですか? 妖精: 難しく言うとね 人間の寿命は 一部の人間を除いて ある規則にのっとって決まっています。 その規則には たくさんの パラメーターがあって そのパラメーターが変わることによって 寿命も変わるの 例えば生きようと努力すると いくつかのパラメーターは 寿命を延ばすように働くらしいわ。 だから 抗がん剤治療は 無駄ではないんです。 莉子: 難しそうね。 妖精: 要は 生きようとすればいいのよ。 莉子: えらく前置きは 難しかったのに 結論は 簡単ね そうなの じゃ 私今日から 生きようとするわ 妖精: やっぱり陽一さんの影響は 大きいみたいね。 莉子は 少し顔を赤らめて 莉子: えっ そんなんじゃないって