ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

アスカル帰還せよ その31

こんな風に
何日も
そして
何ヶ月も過ぎました。

本当なら
私ひとりの
火星への旅でしたが
サリナさんがいたので
淋しくありませんでした。

一年が過ぎた時
火星探査旅行の
最大の山場がやってきました。

火星の軌道へ
進入するときだったのです。

通常の
スピードではなく
相当なスピードが出ていたので
計算に計算を重ねて
進入角度を
計算しました。

少しでもずれると
火星に衝突するか
はじき飛ばされて
宇宙の果てに飛ばされ
帰ってこなくなるのです。


こんな話を
何度もサリナさんに
しておきました。

そうでないと
想定外のことが
起こることが怖かったのです。

サリナさんは
よく理解できたらしくて
手伝ってくれました。

姿勢制御のために
光子エンジンユニットの
電気が
多量にいるときには
ふたりよって
がんばって発電しました。


ふたりで発電できたので
液体燃料は
充分に残っていました。

この残っている
液体燃料の
量が
地球帰還への
可否を決める大きな
ものになったのです。