ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ロフトの妖精 その28 クリスマス企画「妖精の結婚」

ロフトの妖精 その28 クリスマス企画「妖精の結婚」

今までのあらすじ

妖精の私 星子は
神様の命令で
剛の家で
剛を助けて
「リフォームなしに急な階段を安全な階段を発明する」ために
暮らしていました。

偶然の事から
剛は
安全な階段 段違い階段を発明します。

発明ができると
私は帰らなければならなくなりました。

でも
神様が
「剛と一緒に暮らす」という任務を下さって
剛と一緒に暮らし始めた私でしたが
、、、
、、、、、、





それから
夏が来て
秋が来て
木枯らしが吹いて
街にクリスマスのイルミネーションが輝き始めました。

もう
私と
剛のふたりの暮らしは
表向きはともかく
内情は
夫婦のようでした。

隣の人のには
親子と言う事になっていますので
外では手をつないだりしませんでしたが
仲良く休みのたびに
出かけていました。

12月の初め頃
神戸のルミナリエにも
行きました。

たくさんの人で
少しずつ歩きながら
きれいな電飾を見ていました。

ルミナリエを見ていると
私は
剛とはぐれそうになり
はじめて
剛と手をつないでしまいました。

剛もびっくりしたように
冬なのに手に汗をかいていました。

剛は
「たくさんの人も良いよね」
と言って
笑いました。

私も
「そうよね」と言って
園田の駅まで
手をつないで帰りました。

しかし駅に着くと
誰が見ているかわからないので
いつものように
少し離れて
歩きました。

私と
剛は
相思相愛の中なのに
越えられない
ものがありました。

剛も感じているので
口には出しませんし
私も言い出せない事でした。

それは
結婚です。

剛が
私が妖精である事を知らないなら
きっと言い出しているに違いないと
思いました。

妖精と
人間の結婚は
許されない事なのでしょうか。

それを神様に聞きたいのですが
今は妖精でない
私には聞くすべがありません。

そこで人間がよくやる
お祈りをしてみました。

夜天窓を
ソーと開けて
星に願いを
することにしたのです。

流れ星の妖精の私が
流れ星に
お願いをするなんて
「ちょっと変よね」
と
少し苦笑いしながら
星空に
お願いしました。

数時間天窓を開けていたので
お部屋はすっかり冷たくなって
下の剛も
目が覚めました。

剛は
私に気づかれないように
私を見ていました。

妖精でない私でも
剛の気配は感じていましたが
そうお願いしたかったのです。

それから
1時間くらいたった頃でしょうか
長い流れ星が現れました。

いつも願いを聞いている私ですが
お願いする方に回っても
意外なほど
要領がよかったのです。

願が掛けられたので
私は眠りにつきました。

剛も
床についたみたいでした。

翌朝
剛は
眠そうに起きてきました。

剛:
昨日天窓を開けて
何を
星子さんは見ていたんですか

星子:
えー
ちょっとね

剛:
星子さんは
星の妖精だから
妖精が懐かしくなったの

星子:
そんな事はない
、、、
私ね
星に願いをしていたの

剛:
えっ
星子さんは願いを聞く方じゃないの

星子:
ちょっとね
願いをしてみたの

剛:
その願いって何
気になる

星子:
うー
内緒
人に言うと
願いが叶わなくなるかもしれないから

剛:
そうなの
じゃ聞かない

そんな話をしている間も
剛はあくびをしていました。

それから数日後
私のところに
手紙が来ました。

それは神様からの手紙で
次のように書いてありました。

「星子

星子が剛と結婚したがっている事は
わかっています。

星子は
妖精としては
優秀な逸材です。

そのような星子が
人間と結婚して
妖精でなくなるのは
私としては大変残念です。

今の規則では
妖精が
人間と結婚したら
妖精に戻れない事になっているからです。

この規則について
神政庁では
大きな議論がありました。

先例を廃して
規則を改めるべきか
旧例にならって
保守的に規則を堅持すべきか
議論がありましたが
それらの議論を総括して
私は
規則を改正する事にしました。

今度のクリスマスの日から
規則を改め
人間と結婚した妖精も
幸せに添い遂げた後は
妖精に戻る事ができるように
します。

星子
あなたが願うなら
そして
剛が
あなたにとって
最良の伴侶なら
結婚しても構いません。

でも
結婚したら
離れる事はできません。

剛が死ぬまで
どのような事があっても
離れてはいけません。

それが約束できるなら
星子
結婚しなさい。

もちろん星子は
約束できるでしょうね。

おめでとう

私からのプレゼントとして
周りの人にも
おまえたちが
夫婦である事を
認めるようにしておきましょう。

星子
幸せになるのですよ」
と書かれていました。

私は
「神様ありがとうございます」と
告げました。

神様の許可を得て
それから
周りの人にも認めてもらっても
なおも大きな
障害がありました。

それは
剛が私に
結婚を申し込んでこない事です。

私が
妖精だから
申し込んでこないのだろうと思いました。

申し込ませるような
いろんな手はありますが
そんな手を使っても
剛の事だから
効果はないと予想がつきます。

やっぱり
正面突破で
今の私を
告げなければならないと思いました。


剛が帰ってきて
私は
話を始めました。

星子:
剛さん
私はなしがあります。

剛:
えー
何か悪い話
それともいい話

星子:
たぶんそれはとってもいい話だと思います。

剛:
あー
よかった
妖精に戻る
と言われたら
どうしようかと思って

星子:
それなんだけどね
神様から
お手紙が来たの

剛:
えー
神様からお手紙
どんな手紙
妖精だからできるんだよね

星子:
先日
流れ星にお願いしていたでしょう
それの結果なの

剛:
流れ星に願いを掛けるとかなうんだ
どんな内容なの

星子:
それがね
、、、、
、、
えーとね
、、、

剛:
何か言いにくい事なの

星子:
そうね
私から話すのは
恥ずかしい
剛さんわかって欲しいの
剛さんの方から
言って欲しいの

剛:
えっ
、
はー
、、
うー

星子:
、、、、、、
、、、、


長い時間が流れます。


剛は
つばを飲み込み
覚悟したかのように

剛:
星子さん、、、
、、、、、、、、、、
私と
、、、、、
、、
、、、
、、、、、、、



またしばらくの間
時間がたちます。
剛は
全身紅潮して


剛:
星子さん
私と
結婚して下さい。


星子:
ありがとうございます。
うれしいです。

剛:
星子さん
私で良いんですか
妖精なのに
結婚しても
問題ないんですか

星子:
大丈夫です
剛さん優しいから
私大好きです。

神様も公認です。
それから
周りの人たちも
私たちを
認めてくれます。

剛:
うれしいです。
星子さんと結婚できるなんて
夢じゃないでしょうか
人生も
もう終わりの頃に
こんな良い事があるなんて
夢のようです。

もしかして
夢ではないでしょうね
明日起きたら
突然あなたがいない
昔の生活になっている事なんて
あり得ないですか。

大丈夫なんでしょうね。

星子:
疑い深い
剛さんね

大丈夫ったら

そんな話で
その日は過ぎて

それから数日たった
クリスマスの日

私と剛は
結婚しました。

ロフトの妖精
終わります。

続編があるかのしれませんが
一応終わりです。

読んで下さって
ありがとうございました。