ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ロフトの夢 第13話

射撃に決めてしまうと
周囲の理解もあるので
困難なことはありません。


でも
あと二年の
オリンピックに向けて
練習を始めたのですが
一本調子に
腕を上げていったわけではありません。 

大げさに言えば
「オリンピックへの道は険しい」
でも
強運かそれとも
生まれ持った素質か
あるいはまた
誰でもちょっとがんばれば
できることなのか
そう言うことで
スランプも乗り越えました。

直人の
マネジメントも
相当なもので
スポンサーを探してきて
お金には不自由しない状態でした。

直人のマネジメントは
それだけではありません。

テレビ局などにも売り込んでいて
佳代子は
「オリンピックへの道」という
番組まで作られました。


佳代子が街を歩けば
ヒーローでした。

佳代子はそれに
少し戸惑いましたが
平凡で
目立たないそれまでの人生が
180度変わる
ことに
何かうれしいところがありました。

そんな中
オリンピック選手選考会になる
大会に日がやってきました。

佳代子は
自分でも驚くほど
緊張していませんでした。

まったく緊張していないというと
嘘になりますが
佳代子は
落ち着いて
競技ができました。

佳代子の参加する競技はもとより
射撃は
満点でないと
優勝できません。

一回のミスでも
許されない競技ですので
落ち着いていた
佳代子にとっては
有利でした。


最後の射撃も終わって
発表を待っていました。

直人も
いつものように
そばにいました。