ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

妖精のお食事 その3

星子は
剛が
そんな事を心配しているとは
全く思いませんでした。

でも
やっぱり
太るのは
困りました。

太って見苦しくなって
剛に嫌われたら困るのと
着ている服が
会わなくなることです。

でも美味しいものは食べたいし
美味しいものほど
カロリーがあるし
困ったもんだと
星子は思っていました。

ふたりは
そんな
取るに足らない
悩みを持ちながら
仲良く暮らして
1年が過ぎました。

剛は
61歳になって
会社を
定年退職になりました。

定年後も
週3日は
嘱託で元の職場に
出勤しています。

剛の仕事は
実験助手で
手技が上手なので
大変重宝がられていました。

休みが増えたので
太ることを
気にしている
星子のことを
考えることが
多くなりました。

剛は
「星子さんは
いつも美味しいものは
一つじゃ
ダメ
二つ食べなきゃ
辛抱できない」と
いっていることに
ヒントがあるように思いました。

ふたつ分の
量で
一つ分の
カロリーなら
二つ食べても
一つと同じと
考えたのです。

それでは
どのようにして
一つ分の
カロリーで
即ち
材料で
ふたつ分作るか
それが課題でした。

でも
その課題の
解決方法は
すぐに
来ました。