ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「ロフトに住むレジ係」その19

新しいお部屋は
明るくて
快適です。

そんなお部屋で
快適に暮らして
お金のかからない
サークル活動をして
慎ましやかに
生活していました。

そんな生活に
転機が来たのは
大学の友達と
偶然であったときからです。

その女友達は
加代美と同じように
結婚したのですが
加代美と違うところは
今も
バブル時代を
ズーと
続けていることでした。

会ったその日は
高給レストランで
食事です。

離婚してから
外食と言えば
ファーストフード以外
食べたこともなく
それも
お金がかかるので
一ヶ月に
1回もないくらいです。

お昼は
お弁当で
済ましていたのです。

その時は
自分への
ご褒美と言い訳して
支払いました。

友達の今の
生活を聞きました。

帰ってから
ロフトのアパートで
考え込んでしまいました。

ぎりぎりの
生活をしていて
生き甲斐とか
やり甲斐とか
全く無縁な生活で
加代美は
考え込んでしまいました。

お布団の中に入っても
そんなことばかり考えていました。

加代美は
考えないようにしていましたが
お茶汲みの仕事も
やり甲斐のある仕事では
ないような気がしたのです。

寝られない
ひと夜を過ごしました。