早樹は 妖精が ふたりも やってきて 願いを叶えてくれると 考えると 嬉しくなって お茶を出しました。 早樹: 私の願いを叶えてくれるって 本当ですか。 星子: 私は神さまのご指示で こちらに来ました。 はっきり言って 願いを パーと叶えることは できません。 少し 助ける程度と 思って下さい。 早樹: そうなんですか。 棒を一振りすると 一気に解決するんじゃないんですか 星子: 残念ですが そのようなことは できません。 人間の力を 高めて なおかつ偶然を高める程度です。 そう考えて下さい。 早樹は 見るからに がっかりした様子です。 早樹: 残念です。 がっかりです。 剛: すみません。 皆様最初は そのように思いますが 私もそうですが 人間の力で 自分の力で きっと解決できます。 私たちが いなくなったときにも その力は つづきますから そんなやり方を 神さまが 決めたのかもしれません。 早樹は 剛の その言葉に すこし 明かりを見たような気がしました。