ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

クリスマス企画「もうひとつの冴子の人生 パート2」その8

がんばって
スナックの仕事を
がんばろうとすると
ママから
「がんばるのはいいけど
お客様から
がんばっているんだと
思われるようではダメ」と
だめ出しが出ます。

なかなか難しいものです。

自然体で
がんばると言うことは
話にすれば簡単ですが
そんな簡単なことではありません。

毎日毎日が
試練の連続です。

でも
たまに
お客様に
「ありがとう」と
言われると
嬉しくなりました。

そんな
日が
何日か過ぎ
秋になりました。

慣れない毎日でしたが
帰って
星空を見るたびに
勇治が
応援しているんだと
自分に言い聞かせて
寝る毎日でした。

朝に日差しが
ロフトの天窓から
冴子にあたる頃
目を覚まして
がんばろうとしていました。

お客様との
話にも余裕をもって
することができるようになりました。

お客様の中には
冴子をからかうものもいましたが
臨機応変に
冴子は
受け流していました。

そんな中に
ある男性が
少し
控えめでしたが
冴子に
気がある様子でした。

その男性は
毎日のように
スナックに通ってきました。